【レシピ】非乳化タイプの二郎系ラーメンを作ろう!【ラーメン荘】

どうも!こむぎです!

趣味でラーメンを自作しています!

大量の野菜と、極厚の豚を、化学調味料がガツンと効いたニンニクたっぷりのスープ。少し縮れた極太麺といっしょにすする二郎系ラーメン。もともとは東京のラーメン二郎が発祥ではありますが、さまざまな二郎インスパイア系ラーメン店が増え、関東を飛び出し、管理人が住む関西でもすっかりお馴染みの人気ラーメンとなりました。

当ブログでも作りかたを紹介しているのですが、こちらのレシピはいわゆるど乳化タイプの二郎系ラーメンです。

一方、最近関西で大人気の、ラーメン荘グループ「夢を語れ」「歴史を刻め」「地球規模で考えろ」はどれも非乳化タイプの二郎系です。

非乳化タイプの二郎系ラーメンの特徴は、醤油がキリッと立っており、かつ豚の出汁の旨みがストレートに味わえるスープ。非乳化、微乳化、ど乳化ジロリアンたちにはそれぞれ好みはあるようですが、非乳化は比較的人気の高いタイプのスープとのこと。実際大阪の「歴史を刻め」は関西最高峰の二郎系インスパイアとも呼ばれています。

ということで今回は非乳化タイプの二郎系ラーメンの作り方を紹介します。※2025年12月リライトしました!

Let’s 家二郎!

目次

非乳化タイプの二郎系(インスパイア)とは?

非乳化タイプの二郎系ラーメン(インスパイア)のラーメンの構造を分析しましょう。

歴史を刻め 日本橋店(サンダースネーク)のラーメン並300g、ニンニクヤサイアブラ増し
京都一乗寺の夢を語れ 並の少なめ250g ニンニクヤサイアブラマシ 一味マシ

ラーメン荘は色々たべたけど一番好きなのは京都一乗寺の「夢を語れ」です。総本店は今は佐賀県にあるみたいですけど、もともとは一乗寺が一号店でした。やはり始まりの地は強い。

スープ豚骨清湯スープ(ニンニクとラード 多め)
味付け醤油味
化学調味料大量に入れる
香味油ラードと背脂
加水率:低め 
太さ:4mm×2mm程度 逆切りしてありギザギザ感あり
小麦粉はオーションを使用
(並)で茹で前300g。
その他特徴もやしがてんこ盛り。(キャベツは存在感なし)
醤油で味付けされた背脂が乗っている。
チャーシューを「豚(ぶた)」と呼称。分厚くでかい。
刻みニンニク大量。

こちらを参考にラーメンに必要なパーツを揃えていきましょう!

圧力鍋について

材料を一気に圧力をかけるために、僕は以下のリンクの容量6リットルの圧力鍋を使っています。このレシピも基本圧力鍋があること前提のレシピになっています。

家庭用としてはちょっと大きめの圧力鍋だと思います。例えば最大容量3リットルの鍋を使っている場合は、このレシピの材料は入らないので半分に調整してください。

スープの準備

二郎系ラーメンは豚骨スープがベースですが、豚肉のエキスがたっぷりと含まれているのが特徴です。これは実店舗でもスープを作る際に、いっしょに豚肉を煮込むことによって、スープと豚(焼豚)を同時に作る作り方をしているからです。

今回はゲンコツ、背がらなどの豚骨をベースに豚肩ロースや豚バラ肉をいっしょに煮込むことにより、豚のエキスをしっかりとスープに出したスープを用意します。

ラードの油膜で濁って見えるこのくらいがちょうど良いです

材料(5人前)

・ゲンコツ 1kg
・背がら 1kg
・豚肩ロースブロック 500g
・豚バラ肉ブロック 500g
・背脂500g
・ニンニク1個(中国産がオススメ。丸ごと1つ)

・水3500cc

背がらは小さく折って、ゲンコツはハンマーで割っておく
バラ肉はロール状に、肩ロースもタコ糸で縛っておきましょう。

手順

1. 豚骨だけを圧力鍋に入れ、沸騰したら灰汁取りする

圧力鍋に豚骨を全部入れて、水から沸騰させたらかるーく灰汁取りして、蓋をしたら加圧開始。

黒い泡は血液。すくって捨てる。

2. 加圧120分→減圧して→蓋をあける

灰汁取りが大体終わったら、蓋をして加圧開始。120分加圧します。

加圧後はこんな感じです。

骨や肉類がグダグダになっており、表面はラードに覆われています。

3. 不要な骨を取り除いてスペースをあける

この後は、豚肉や背脂を入れてくつくつ煮込んでいくのですが、豚骨が邪魔で入れるスペースがありません。役目を終えた不要な骨を取り除いていきます。

骨の中の骨髄や、骨の周囲の肉や軟骨は鍋に落として、骨だけよけていきます。
鍋の中がすっきりしてスペースができました。
表面のラードをこのタイミングである程度取り除きます。(使用するので捨てないでね)
純粋な骨はいくら煮込んでも出汁はでません。この状態なら捨ててよし!

4. 豚肉、背脂、ニンニクを入れてクツクツと煮込む

豚肉類を全て投入。ニンニクを真横に真っ二つにして皮ごと入れます。皮からも出汁がでるってホントですかね?

5. ブタと背脂を取り出していく

投入したブタ類は規定の時間が経ったらそれぞれ取り出していきます。

まず肩ロースは煮込みすぎるとボソボソになるので、90分煮込んだらスープから取り出してブタにすべく漬け込みます。

醤油60cc みりん20cc ジップロックで空気を抜いて漬け込み

次に150分たったら背脂を取り出します。あまりやりすぎると柔らかくなりすぎて掬うのも難しくなるので、その寸前でサルベージするイメージです。

これは味付け背脂にしたり、スープにも使います。

で、180分たったら、豚バラ肉を取り出します。こちらは脂がとろけるくらい柔らかくしたいので長めにしています。

こちらも醤油60ccとみりん20ccで漬け込み。

6. ザルでこしたらスープの完成

必要なパーツをサルベージしたら、ザルでこしてスープの完成です。出来高1500cc(5人前)に調整します。

乳化してるようで、脂の下は半透明です。

「豚」を準備する

スープから取り出した豚肉たちはブタとして、使います。一晩漬け込めば十分です。それ以上つけるとしょっぱくなりすぎるので注意。冷蔵庫で冷やしておくと綺麗に切りやすいです。ラーメンにトッピングする前にレンジで温めましょう。

味付け背脂の準備

スープから取り出した背脂は、ホイッパーなどで粉々にします。ある程度の荒さがのこっているほうが二郎系っぽいです。
500gのうち350gは味付け背脂。150gはスープ用にとっておきます。

少し原型が残るくらいのプルプル感が二郎っぽい背脂

味付けはお好みでよいと思いますが、目安としては背脂80ccに対して15cc(大さじ1)の豚のつけこみにつかった醤油タレと味の素を少々をいれましょう。

麺の準備

二郎系の麺といえばオーション100%の低加水極太麺です。当ブログでは自家製麺をオススメしています。本格的な二郎を求める好奇心旺盛な方は是非作ってみてください。今回は小野式製麺機を使って逆切りしました。

今回は加水率34%。塩1%。粉かん水1%。オーション100%。厚み4mm切刃2.1mmで逆切りして麺を作りました。

打ち粉をしてしっかり手揉みする

パスタマシンでも作れます。詳しい作り方は以下。

麺なんて作れねーよ!という方は買いましょう。これ美味しいみたいです。ちょっと高いですけど…
最近はセブイレブンでも買うことができるとか。

セットアップ(1人前)

麺の量は二郎でいう(小)と(並)の間の茹で前250gにしました。麺量はお好みで。

ニンニクいれますか!?

・自家製麺 250g
・二郎系スープ 300cc

【味付け】
・ラード15cc ※ラードは上記のスープから分けておいたものを使用
・背脂30cc ※背脂も上記のスープから分けておいたものを使用
・濃口醤油 45cc
・みりん15cc(大さじ1)
・味の素 小さじ1

【トッピング】※目安です。量はお好みでOK.
・一味唐辛子 お好みの量
・もやし 2袋
・刻みニンニク 3片〜5片相当
・味付け背脂 45cc (大さじ3)
・豚 2枚
・もやしの上から、豚のつけダレ大さじ1

ラーメンへ仕上げる

ニンニクは細かく刻み、味付きの背脂も少し温めて準備しておきます。

豚を分厚めにカットします。

もやしは食べる分だけ、ざるに全部開けて準備します。

普段は一回でこんなに食べねーよ。っていう量です。

小鍋にスープと味付けのための醤油やラード。味の素をすべてぶち込んでいっしょに温めます。二郎系ラーメンは普通のラーメンより油や調味料の量がかなり多いので、一緒に煮込んだ方が油膜の保温力もあいまって「熱さ」を保つことができます。

同時並行で麺を茹でます。なるべくたっぷりの沸騰したお湯を使ってください。麺ごとに茹で時間は変わりますが、今回作った自家製麺で茹で時間目安は4分。時々様子をみて硬さはお好みで調整してください。

管理人は4分茹で 野菜は2分茹でます

麺がゆであがる2分前くらいのタイミングでスープを沸騰させて

丼にスープを全量投入。可能なら丼も事前に温めておくとベスト!

茹で上がった熱々の麺を投入!

野菜の山を作り、豚をのせ、ニンニクを入れて、上から背脂&一味唐辛子をかけたら完成!

できたやでー

実食

それではこむぎ特製「家」二郎!いただきまーす。

スープをかなり煮詰めたのもあり、肉出汁が効いて美味しいです。脂もうちょいあってもいいかもしれません。
コッテリが好きならラードの量を倍にしてもよさそうです。

麺はゴワゴワのムチムチでいい感じ!

そして麺は。ワシワシでうめえ!!!
自家製麺がめちゃくちゃ美味い!麺うまい!いくらでも食べられます。

うーん!ど乳化の二郎とはまた違った魅力がありますね!


ラーメン荘のラーメンの美味しさにはあと一歩届いてませんが、かなり近いラーメンに仕上がっています。
興味のある家二郎ファンは参考にしてみてください。

以上。非乳化二郎の作り方でした。
ではまた!

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